レース中写真ありませんのでよろしければどうぞ。
2003年以来再びMTBに乗り出したのは1年前、そのときから出たかった大会。
元々は9月開催だったのですが台風で延期に。
初の11月開催となった王滝ですが結果はいかに。
王滝村までは天童から新潟まわりで高速乗り継いで520km。AM6:00に出て会場に到着したのは15:30でした。
開会セレモニーが始まっており、120kmトップ選手のトークショー。
生で聞く「あした、あめ。」に一同感動。会場には池田選手のバイクも展示されていました。
宿泊地は王滝村内の民宿。他の参加者はビールを飲みご飯もおかわりしていたが、なぜか私たちのテーブルは小食でおかわり無し。
2名は初のMTB大会なのにいきなり最高峰、しかもイレギュラーなコース変更にプレッシャーが半端でなかったのかもしれません。
9時に就寝3時起床、眠い目でおにぎりを食べ、イナーメアロマオイルの「VERY HOT」その上から「RAIN GEL」を塗り込みます。
さらにアンダーウェアの上からホッカイロを貼って寒さ対策は万全
出発前に気合一発生きて帰ってこようぜってことで記念撮影。
会場入りすると、気温−6℃。真ん中の写真のようにスタート前から自転車を並べます。
後からタイムを見ると、スタートでどれだけ前に並べられるかが足切りを免れる条件の一つでした。
AM6:00スタート
6kmの周回入り口までのニュートラルが速い速い。
XCレースみたいなスピードで前のほうは進みます。この時点で気付きました。
「服着すぎた。」
下りの寒さを想定して着ていたんですが、上半身身動きが取れません。
流れもあるので止まることも出来ずどうしようと思ってるとようやく周回に差し掛かりました。
ここから一周18km×5周の周回に入ります。
思い切って止まって上着を脱いでアンダーウェア+フリースジャージになりました。
着替えてる間に渡辺航先生(本物)が多くのファンに囲まれつつ抜いていきます。
出ようとするとミッチーさんも追いついてきて止まっていました。
これでかなり身軽になったのですがコース上の2本のラインに人が多くて抜けません。縫うように走る感じ。
斜度も徐々にきつくなり標高も1400mを超えてくると雪がありさらに行く手を阻みます。
でもなんでしょーね?ヤバい言いながら走るこの感じ。
ようやく1600m付近からダウンヒルに入るとこの困難なシチュエーションに興奮してきました。
29×2.4のタイヤは実にグリップがよく前走者をバシバシ抜いていきます。ですが雪で2本の轍しかラインが取れないためスピードは上げられません。
雪区間を抜けるとようやくスピードを出せるようになり気持ちの良い下りです。
コーヒーを飲みすぎたときのように頭が冴えわたっていて結構バイク倒しまくって1周目が終了。
スタートして2時間が経過していました。
2周目に入り、ギヤを落としますがフロントが凍結して入りません。結局踵で蹴ってロー側に入れました。
フロントシングル無双ですね。SRAMがシェアを伸ばすのもわかります。
粛々と同じように上りをこなしピークに差し掛かるころに、先ほど抜いて行かれた渡辺航先生の背中が見えてきました。
先生の下りもなかなかのもので、追いつきこそすれど抜くことができず。
ドロッパーポストを下げたら今度はドロッパーポストが凍結して上がらなくなってしまいました。
降りてポストを引っ張り上げて事なきを得ましたが、ここまで想定外のことが起こると楽しくてしょうがない気持ちになってしまいます。
いわゆる「ハイ」な状態でダウンヒルに突入です。
タイヤとフレームの間にも泥が凍り付きカラカラを音を立てますがこんなことは関係ありません。
MTBサイコー!王滝サイコー!
そんなハイな時こそ気を付けるべきで。
「バシャーーーン!!」
コケました。。。
雪の区間は終わっていましたが、一部アイスバーンになっていたようで、スリップして頭から行ってしまいました。
頭はヘルメットに守られましたが手もついてしまい、痛みでハンドルを握ることができません。
渡辺航先生にも再び抜き返され、ゆるゆると周回入り口まで片手運転で戻ってリタイヤしました。
完走ペースだっただけに残念ですがしょうがないですね。
11月23日現在でだいぶ良くなりましたので打撲でしょう。
「恥ずかしながら、生きながらえて帰って参りました。」
こういうのは忘れない男。鼻水拭きましょうね。
残り1時間切ってて3周回に入って行ったのは立派。
改めてミッチーさんのPITCHを見てみます。BB付近がeMTBみたいにでっかくなってます。
夜は木曽の居酒屋で打ち上げ。みんないい顔でしょ?
普段飲まないミッチーさんも今夜は特別。大人のヤツ飲んでましたよ。
この充実感。自転車乗ってて良かった~って思う瞬間です。
リザルトによると100kmコースの完走率は15%ほど、未出走も入れると10%程度だそうです。
ほとんどのライダーが3周回60kmでタイムアウトで降ろされたそうです。
季節柄、ゴールの想定時間を14:00くらいにしないと凍結や日没の関係で危険だったと思いますし、これで完走したライダーは素晴らしいと思います。
おそらく、パワースポーツも11月王滝は2度とやらないと思っているに違いありません。
結果としては100km参加者は3人ともDNFでした。
42kmのお二人は無事完走。
今回、良くも悪くも伝説となった11月開催のSDA in 王滝に参加できて、本当に楽しかったです。
来年、また懲りずにSDAin王滝にエントリーします。11月でもいいですよ。
興味ある方は一緒に行きましょう!
おおいずみ