いよいよ!ついに!全日本シクロクロス選手権でした!
今年は国体が入ったりしてバタバタとしていましたが、ずっとここに向けてトレーニングしていた全日本。
6月ごろからPeaks Coaching Group のGenコーチにパワートレーニングを見てもらい調子をあわせてきました。
12月の野辺山ということで寒くなるだろうな~!と予想して防寒対策もかなり気合を入れて準備!
全日本は特別なレースです。
過去2回の全日本は-2とか-3LAPで完走ならず。
今シーズンもUCIレースは80%ルールで一番良くても野辺山の-1LAP
なんとしても今年の全日本はフルラップで完走したい!!!!!と思って挑みました。
初日の9日土曜日は各マスターズ選手権。
今年から正式種目になり格式が上がり、参加選手の気迫もすごくてみていてワクワクするレースでした。
土曜日の気温は最高気温でも氷点下で、路面も凍った泥の上に薄く雪が乗っている感じ。
ものすごく天気悪いだろう、寒いだろうと想像してきていたのですが、気温は低いけど天気はよくて、全然寒く感じませんでした。
完全に下が凍っているので、あんまりバイクを傾けすぎるとツルンと滑ってしまいます。
スピードの出るコーナーはバイクを立てて、後輪は滑ったら滑らせながら曲がる感じ。
バランス感覚が必要なコース状況だったのですが、雪は慣れているしあんまり恐怖心も感じず試走できました。
しかし日曜日は気温も上がって最高気温は3度の予想。きっと雪は溶けて泥になって全然コンディション変わっちゃうんだろうな~……と。
野辺山はRaphaスーパークロスで走った会場ですが、全日本向けにコースも少し変わり直線の上りが増え、よりテクニックとパワーが必要なコースになりました。あとエグい溝が……。
試走の時間をめいいっぱい使って一番スムーズに走れるラインを確認します。
そして本番、日曜日。
天気は晴れ!朝はまだ寒く、路面も凍っていました。
男子ジュニア→男子U23→女子エリート→男子エリート
の順番でレースが行われたのですが、朝の男子ジュニアは凍った地面、U23の頃には溶けてドロドロになっていきました。
その後のレース直前の試走では、重たい泥が一箇所。
そこ以外は泥もそんなにつかないし氷も溶けているし問題なさそうでした。
溶けてぬるっとした泥になっている部分もあって、スリップ等は注意が必要そう。
スタートは相変わらず後ろ。最初のスタートループで後ろから3番目くらい。
もうちょっとスタート位置が前だったらもっと楽に走れそうなので、来年はもっとポイント取りに行ってスタート位置を上げたいです。
それにしてもスタートダッシュ下手なのですけど……結構ぐいぐいハンドル突っ込んでこられると引いてしまうので……練習だなぁ……
今回は気温もそこそこ上がったし、今までのレースでは生脚で走ったレースのほうが感触がよかったので願掛けもかねて生脚。スタート直後は寒くてすわ失敗したか、と思ったのは内緒のはなし。
スタート直後のスリッピーな泥の箇所で目の前で落車があったのですがそれもうまく回避できてちょっとづつ順位を上げていけました。
しかし直登上りがきつい……ちょっとした上りなのですけど、パワーが足りず引き離されてしまいます。
下りは周りの選手と比べると速い方なので下りやテクニカル場面で間を詰めていけられるのですけど、三箇所ある直登上りで離されて、をずっと続けていました。
一度前を走る選手をパスしたのですけど、また抜き返されその直後にまさかのチェーン落ち。
ちょっと焦りましたが冷静にすぐ復帰できたし順位も後ろの選手にも抜かれなかったし不幸中の幸い。
もしかしたらこれがなかったら……というのはたらればで、あそこでチェーンを落としてしまったのが私の実力です。
土曜日よりはマシですが、日陰は滑る場所もあるので慎重に、決めたラインをトレース。
ちょっと慎重に行き過ぎたかな、とも今考えると思うのですがSmooth is fastということで安全なラインを取りつつ攻めるところも作れたかなと思います。
試走ではドロドロだった場所も踏み固められてかなり走りやすかったです。
下りでは可能な限り速く、怖くても我慢してブレーキかけないでも滑らない!!我慢!!って唱えながら走ってました。
そして念願の最終周回へ。
ラスト1周を告げるジャンが私に向かってなっているのを見た時はぐっとこみ上げてくるものがありました。
でもまだ1周残ってる、ちょっとでも順位をあげたい。と思って走りましたがうまく行かず、前の選手の4秒後ろでゴール。
20/28位
チェーン落ちはしたけど転倒はなく、柵に手とかぶつけたけどストップせずに。
慎重に行くところは慎重に、大胆に攻められる得意なところは大胆に。
2~3周回目ではいつも離されてしまう前のパックを走る選手たちをすぐそばまで捉えられました。
上りの弱さは顕著に出てしまいましたが、それが今の実力。
最後まで諦めず前を向いて、今の私にとってベストな走りが出来ました。
成績はまだまだだけれど、まずは完走出来たこと。
去年から少しでも前進出来たこと。
応援してくださる方々、サポートしてくださる方々に今持てる力でいい走りをすることが出来たこと。
そのすべてにとにかく嬉しかったしほっとしました。
わざわざ福島から駆けつけて下さった髙橋さん。
前回の野辺山、宇都宮と私のピットに入ってくださり、今回もこのために来てくださいました。
ゴールしたあとすぐに髙橋さんがいて、「良かったな!」といってくださったときは本当にこの人にいい走りを見せられてよかった、と涙が出ました。
それからトッティさんも!!わざわざ出張先から駆けつけてくださいました!
そして大舞台全日本での初のピットワーク。本当に有難うございました。
実力も成績もまだまだ足りない。
スタートダッシュ、パワー、ランニング等の弱点もたくさん。
技術だって全然足りない。
でもようやくこれでスタートラインに立てました。
ここから後退するわけには行かない。前に進むのみ。
来シーズンを見据えて、残りのシーズンも頑張ります!!
今回の全日本選手権、どのカテゴリーも素晴らしいレースでとても見ごたえがあり興奮しました。
女子エリートの先頭は見れなかったのが本当に残念なくらい。
またこの素晴らしい舞台に立てるように精進します。
最後に、ピットに入ってくれたトッティさん髙橋さん、テントにお邪魔させて頂いた積田家の皆様、写真を取ってくれた國井さん、会場でたくさん応援してくださった皆様。
直前までアメリカからアドバイスをくれたGenコーチ。会場で応援してくれた中田コーチ。
快く送り出してくれたメカ大泉、ご理解頂いたお客様方。
自転車のことはなんにも知らないのに会場まで送迎してくれた母と応援してくれた家族。
本当に本当にありがとうございました。
機材
バイク:SPECIALIZED S-Works CRUX
ホイール:ROVAL CLX32 DISK
タイヤ:SPECIALIZED TRACER PRO
シューズ:SPECIALIZED S-Works 6 XC
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works EVADE
バーテープ:SUPACAZ
アイウェアサポート:ヴェールタカハシ
写真
FABtroni+camera
Koji Okamoto
Yutaka Kunii
Masaki Sato
NEXT👉東北CX郡山ラウンド
次が年内ラストレース!まだまだ楽しく前進!