※長文です※
9月15日に長野県で開催された「セルフディスカバリーアドベンチャー王滝クロスマウンテンバイク」以下SDA王滝に参加してきました。
SDA王滝とは。。
毎年5月と9月に長野県木曽郡王滝村で開催されているほぼオフロード100%の大会で、
普段は通行止めになっている林道をこの日だけ開放し、
クラスは120km 100km 42kmに分かれて順位を競うレースイベントです。
MTB乗りならば一度は出てみたいと言われる大会で、王滝村の人口700人を上回る選手が全国から集まります。
林道と言いつつも普段一般人の入らないルートですので、上りも下りも相当ガレたテクニカルなコースです。
思えば初めて王滝に参加しようと思ったのは2年前。2017年9月大会でした。
そのときは台風で延期。
全員ビギナーながら後に語り継がれる雪の王滝に参加したのでした。
過去記事「SDAin王滝11月に行ってきました!」
そして昨年はコース崩落により早い段階で周回レースでの開催になったので不参加。
フルコース100kmでの参加は初めてです。
私の目標は7時間以内にゴールして120kmの出場権を得ること
6時にお店に集合、山形から王滝村までは半日がかり約520km
お昼に栗の名産地小布施で栗おこわを食べました。うまー。
実は栗ご飯って嫌いだったんだけど、お盆に宮崎家に行ったときに食べた本場の栗おこわが美味しくて美味しくて大好きになったんですよ。
知ってます?長野の栗ご飯(栗おこわ)ってしっとりとした栗の甘露煮が入ってるんですよ。水分持ってかれるやつとは違うんですね。
15時前に会場に到着。
とりあえず全員移動疲れ~。
前日受付を済ませ出展ブースを眺めます。
私の目的はココ、友人に会うため。
そんでリリースしたばかり、最軽量の新型EPICを触らせてもらう。
ロード乗りの感覚だと、この軽さ「ふーん」だと思うけどMTB的にはむちゃくちゃ軽い。
開会式だのコース説明会だのには参加せず、宿について機材チェック。
520kmもハイエースバンに揺られても異常ありませんでした。良かった~
明日は2時半起床、夕飯食べてさっさとねよう。。
レース日朝
バイク並べるための場所取り(なんだそれ)をし、4時30分にバイクを並べます。
スタートの位置取りが大事ってことだったので、このあたりは5月王滝の経験者田中さんに習いなるべく前を取るようにしました。
あとは車に戻って補給したりストレッチしたり仮眠したりそれぞれの時間を過ごしました。
今回、MTB100kmということで、補給はロードでいうところの「ぐるりんファストラン210km」のイメージ。
・ハイドレーションシステム
水1リットルにCCDドリンク2袋、BCAA&クエン酸1つを溶かしたもの
・ジャージポケット
フラスクにピットイン5本入れたもの
・バックパック
ピットイン4本 パワーバー1本 エネモチ2個 パワーバーのグミ2個
・ボトル
空のボトル2本にそれぞれ封を切らないCCDと粉のままの3:1ドリンク
これ全部摂るわけじゃないけどその時の調子で固形分とジェルで選べばいいかなと。
バックパックの他の中身
ポンプ ショックポンプ 工具 ウインドベスト
サドルバッグ中身
チューブ2本 タイヤレバー
15分前、トイレも済ませてスタートラインに向かいます。
120kmと100kmの参加者合わせて700人くらい。グラベルバイク部門と42kmの部を合わせると1,000人くらいになると思います。
だいたいみんな同じような位置にバイクを。。佐藤さんは少し後ろ。
さあ、検討を祈りましょう!
レース中写真は撮ってません。。
スタート→CP1(38km)
スタートして13km地点までは600m上り
アスファルトでいきなり落車とか目の前で足つきのストップあったり序盤は落ち着かない感じ。
ジープロードなので基本2列になって速い人遅い人関係なく団子。
今回は7時間切れればって感じなのでそこまで足を使わずに流れに乗っていく感じで序盤をこなしていきます。
抜いてく人もたくさんいたのですが、ロングでのペースには自信があったのであくまで心拍数とか足の疲労具合を重視して走ります。
それでもパッと前が開くとインターバルっぽくなるので足を使ってしまってました。
下りに入ると想像以上のガレガレ。
気を抜くと転倒するし、オフロード経験の無い人からすると「こんなとこ下るの」みたいな感じ。
ああ、よくわかった。王滝を画像検索すると出てくるのは、写真撮れる余裕があるところで撮ってるから穏やかに見えるんだ。。。
後から王滝の重要人物が語っていたのだけど、台風の影響もあって今大会のコース難易度は過去最高だったのではと。
それでも轍屋さんとかMTBスペシャリストたちのパックがものすごいスピードで下っていくので、テクニックの差に落ち込んでしまうのだけど。
コース上では至るところでパンクでストップしてる選手がいて、こりゃあ大変だぞと。。
下りきるあたりでアスファルトになり、42kmの参加者がスタート前で応援してくれてましたね。
あれは嬉しかったですよ~。
もう一つ上りに入った頃には選手は疎ら。ようやく自分のペースで走れるようになってきたと思います。
このあたりから同じような選手と上りで抜いて下りで抜かれて、と思えば上りで抜かれて下りで抜いて。
この繰り返し。
でも疲労的には大丈夫な感じ。
少し手首が痛いくらいで、EPICのリヤサスが良い仕事してくれている!
機材投入して良かった!フルサスでなければ上りも下りももっと時間かかってたかもしれません。
CP1に到着したところで、ハイドレーションのドリンクがまだ残っていたけど水をもらってボトルにCCDドリンクを作ります。水が無くなってからでは遅いし。
止まらずに通過していくだけの選手も何人かいたけど、結局先でへばってる選手もいたので休んで正解でした。
CP1→CP2(68km)
小さな上りと下りを繰り返すセクション
下りは相変わらずガレガレで、さっき軽快に抜いてった人がパンク修理をしてたり。
ロードでも同じだけど、なんで下りってあっという間に終わるんだろうとか思いますね~。
ひたすら上りは前走者の背中を何も考えす追いかけていて、とにかく「無」
ただ、貯水池のフラットで前にも後ろにも人がいない時間帯があり、おやミスコースしたか?と思ったくらい。
下りに徐々に順応出来てきた矢先オーバーランで崖下に落ちかけ!!今回一番ヤバかった下り。
60km付近の経過時間が4時間10分。
このペースだと100kmを7時間って実はものすごいハードル高いのでは?と不安に思いはじめていました。
CP2到着。ほとんどの人が休んでいる。ここでもしっかり休んでもう一本のボトルの3:1ドリンクを作りました。
ハイドレーションの水はまだ残ってるし、フラスクはピットインで残り1本半くらい。バックパックのピットインを一本飲んでスタート。
CP2→CP3(83km)
ここは比較的短いセクションで、CP2から引き続き最高地点まで上ってあとは長い下りです。
ここまで無事にパンクせずに来てて。集中力を欠いて一箇所だけガツンと落ちたとこがあって、ヤバっってなったとこもありました。
疲労でバイクコントロールもままならなくなっていたけど、下りきればCP3だと思ってなんとかこなせた感じです。
後半、42kmの選手たちに追いつき始めて、丁寧に追い越していきます。
おそらく42kmはビギナー向けと思って参加して酷い事になってる選手もいたのではないでしょうか?
実は42kmは距離が短いだけでコース難易度は変わらないのです。。。
CP3到着。下りきったところなので休む選手はあまりいなかったけどとにかくCPでは休むことにしていたのでコップ一杯だけ水をもらっていよいよ最終区間へ!
CP3→ゴール
CPを出ると2kmずつの短い上りを2つこなします。
最後の方、わからないけどものすごくパワーが出て。
ゴールを目前にして力を出し切ろうという感じ。
ゴールが近づくにつれて、42kmの選手が多くコース上に残っていました。
上りで選手を抜くときは「頑張って~」と声を掛け
下りで抜くときは真っ直ぐになってから「右行きます~ありがとうございます」
みたいな。なんとなく優しい気持ちで他のライダーに接することができました。
私には私の挑戦があるけど、距離にかかわらず参加するすべての選手が何らかの挑戦をしていて。
尊敬の念のようなものが湧き上がっていました。
そんな感覚になりながら残り6kmくらい。下ってると後ろにライダーが。左に避けようとするけどずっとついてきます。
?折返しで「お先にどうぞー」というと「下りお上手なんで後ろで見せて欲しくて」と若い人。
上手に見えるのはバイクのおかげで私自身のテクニックではないのだよ?と思いつつ、そんな事言われたら嬉しいので前を行かせてもらう。
。。。というよりアルミのハードテールで私について来れるのだからあなたの方が上手なのでは?
最後少しだけフラットになったのでタイム稼ぎに踏み込む!
そしてゴール!
経過時間を見ると6時間30分くらい。
最後一緒に下ってきた選手、実は東北大学の学生さんでした。
王滝に出たくてMTB始めたんだとか。動機が一緒ですね。
東北にいればまたどこかで会えるでしょう。平岡選手!頑張って!
ゴール地点から会場まで色々話しながら戻ったっけ。
いやー終わった。
車に戻って少しゆっくり。
みんなは恐らくもう少しかかるだろうから着替えてブースで何か食べようと。
オフロード系の自転車イベントではお馴染みのお店も出店していたけど、遠征に来たら地元王滝村の店で金を使うのがサイクレスタ流。
「ひめや」では栗のシュークリームを食べ、お土産に栗きんとんを買いました。
この栗きんとんは栗と砂糖だけで出来ていて超絶美味かった。王滝土産にはこれをオススメしたいです。
王滝食堂なきあと、村に久しぶりの飲食店のオープンだそうです。
スリランカカレーの店「LaLa Curry」のチキンカレープレート
ココも来年お店に食べに来たいです。定宿から近いし。
そうそう、大好きな渡辺航先生が王滝に参加されてましたよ!
みんな並んでサインとかもらってたのでもう無理かと思いましたが。。
なんとか一緒に写真を撮ってもらいました!
先生!応援しています!
そうこうしてると阿部さんからゴールのLINEが。
フルリジットのファットバイクでよくこのコースを完走したこと。。
聞けば最後の下りでパンクしたんだとか。
チューブ交換がえらい大変だったそうな。。
お疲れさまでした!!
田中さん!
お疲れさまです!
パフォーマンスが戻らないまま頑張りました!
5月リベンジ!
親聡さん!
完走おめでとうございます!
パンクもなく順調にいきましたね!
佐藤さん!
王滝自体が初挑戦でしたね!
落車は残念でしたが
次の王滝に向けて頑張ってください!!
夜、後泊の宿から程近い居酒屋で小さな打ち上げ。
親聡さん、木曽の地酒中乗さんがさぞかし美味しかったことでしょう。
私はものすごい空腹でアルコールはほどほどにライス食べてました。
これもまた遠征の楽しみですね!
遠征参加された皆さん、お疲れさまでした!
来年も行きましょう!!
ロードだけじゃなく
MTBにも興味があるみなさん。
当店に集まるMTBerは上手じゃないし(失礼)速くもありません(失礼)。
あーでもないこーでもないと言いながら楽しんでいければいいかなってのが立ち位置。
やりたい人いたら声かけてくださいね。ぜひ。
ほぼほぼ私的な長文にお付き合いいただきあいがとうございました。
クロスマウンテンバイク100kmの部
タイム6時間30分53秒
順位29位/643出走
完走343名 完走率53.3%
機材
バイク S-WORKS EPIC wBRAIN fork
コンポ シマノM8100XT 12速 フロント 32T リヤ10-51T
サドル Power Expert
ホイール CREST 29 +シマノXT+DTSWISS コンペティション 32H手組み
タイヤ MAXXIS IKON 29×2.2 チューブレス前後1.3Bar