2018年のS-WORKS7シューズ発売から4年。
発売開始からスペシャライズド以外のバイクにお乗りのお客様からも多くのご来店をいただきシューズメーカー単体としては非常に売れた商品でした。
まだまだ他メーカーに遅れているわけではなく、むしろ先を行っていると思っています。
そこはスペシャライズド。Innovate Or Die を掲げるだけあって回遊を止めてしまうと死んでしまうマグロのように、開発を続けてきたわけです。
S-WORKS TORCH 49,500円
最初にS-WORKS TORCHを見た印象としては、S-WORKS7と外観はあまり変わらないじゃないか。と思いましたが実際に使用してみると大幅に進化したのを感じました。
(さて、ここはどこでしょう?)
まず驚いたのはフィット感の向上。
全体的に柔らかいアッパー素材で足を包み込むような印象。サポートソックスを履いているようにつま先からヒールカップまで一体感があります。
S-WORKS7時代にあった前部のストラップが廃止され、BOAダイヤル2つになりましたが、最上部のダイヤル1つでも十分だと感じました。
幅も左右2mmずつ広がっています。S-WORKS7がジャストサイズだと思っていましたが、S-WORKS TORCHのほうが無理なく履けるため、つま先がリラックスできていると感じました。
かと言ってつま先が無駄に浮くこともありません。
日本人は甲高幅広と言いますが、販売の現場にいると幅はあるけど甲は高くない「甲低幅広」の方が多いと感じます。
そんな方にも合いやすいシューズだとも思いました。
ちなみにブラックのみ更に3mm広いWIDEモデルがあります。
特に白眉だった部分。私は親指の骨が横に出っ張っていて時折痛みを感じることがありました。
TORCHは部分的にダイニーマ素材の密度を変え、しなやかに伸びる部分としっかりホールドする部分と使い分けています。
これが私には非常に良かった部分。痛みが出たり違和感を感じることが全くありません。
ダイニーマ素材はS-WORKS7で初めて採用され、今やレーサーパンツやTIMEのロードフレームにまで採用される万能素材となりましたが、TORCHについても更に進化していました。
ヒールカップも必要最低限なものに変わりました。私は不満なかったのですが上端が当たる方がいたらしく改善されています。
また、内側の素材も柔らかいものに変更されてフィット感の全体的な均一化を図っていますね。
最後にカーボンソール。よりシンプルな形状となり、これまでの剛性を保ったまま空力の向上と20gの重量削減を果たしています。
これまでS-WORKS7をお使いの方にも十分な進化を感じていただけますし、スペシャライズドシューズが合わないと感じている方、他社のシューズしか履いたことがない方にも是非検討いただきたいと思います。
サイクレスタ店頭では各サイズ展開しておりますので是非ご来店ください。